Collection: Ine to Agave / Ine to Agave
日本酒業界に彗星のごとく現れたイノベーター。
稲とアガベ。
この一風わった名前を聞くと、日本酒に詳しくない方は、これは何の会社なのか?と思うかもしれない。
稲とアガベは秋田県男鹿市に2021年に立ち上がった新しい日本酒醸造所である。
彼らは設立からわずか数年で、この歴史ある日本酒業界において、
従来にはない自由な切り口で革新的なチャレンジをどんどん打ち続けている。
今、最も注目すべき蔵の一つだ。
そして、この会社を立ち上げ、指揮しているのが、岡住修平という男だ。
既存の枠にとらわれない発想力と情熱を持つ、
独自の哲学、知識、技術、経験、行動力、あらゆる面で突出した才能を発揮し、
今の日本酒業界を大きく沸かせている。
稲とアガベについて話をする前に、彼、岡住修平について少し紹介したい。
岡住は1988年福岡県生まれ。大学では経済学を専攻。卒業後、秋田県新政酒造に入社。
新政は日本のみならず世界中にファンがいる日本酒のトップブリュワリーであり、
彼はこの間、多くの優れた醸造家と接し、日本酒に関する多くを学び、たくさんの素晴らしい出会いを得た。
その後、彼は次のステップへ進む。酒の原料は米だ。
酒造りを行う中で、彼は農薬を使わない米の可能性を感じた。
彼は秋田県大潟村で米農家となり、米の自然栽培を学ぶ。
その後、東京からオファーをうけどぶろく製造会社の初代醸造長をつとめた。
その後、彼は秋田に戻った。
そして、ずっと温めてプランである「稲とアガベ」プロジェクトを妻と二人で始めた。
男鹿市で新規清酒製造免許を取得し、2021年から自社で酒造りを開始した。
稲とアガベが掲げるテーマ・キーワードは沢山ある。
ここにすべては書ききれないが、彼らの理念・代表的なテーマをここに書きたい。
〇男鹿の風土を醸す
これは彼らのホームページからその言葉を引用させてもらう。
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これには、ふたつの意味が込められています。
ひとつは、男鹿の風土をそのまま瓶に詰め込んだようなお酒造りです。
これを実現するためには、地域の方々との交流を通じて、男鹿という土地を理解することが欠かせません。
もうひとつは、お酒造りにとどまらず、多くの人々がワクワクするような事業を創出し続けること。
それによって、人々の交流が促され、この地が未来に向けて豊かになっていくことも、「男鹿の風土を醸す」ことだと考えております。
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〇秋田と日本酒への感謝
彼はもともと秋田には縁はなかった。
しかし、秋田にきて、日本酒と出会って、多くの人に出会って、自分の人生がとても豊かになったと語る。
多くの人に助けられたと彼は言う。
秋田は日本でも上位の過疎化が進む県だ。
豊かで美しい自然を持ち、日本を代表する米どころでもあるが、冬は寒く、降雪も多く、住むことは大変厳しい。
男鹿市はなまはげなどの大変価値のある伝統文化が残る町であるが、
若者は徐々に東京などの大都市に向かう為、現在、町にはかつての活気はないという。
どこまでできるかわからないが、この土地を、かつてのように再び人々が集まる場所にできないだろうか?
やれるだけのことは挑戦してみたい。
彼は秋田で、日本酒を通して、恩返しをすることに決めた。
〇かかわる人すべてを幸せに
日本酒業界は今決して拡大事業ではない。
日本人のアルコール摂取量は少しずつ減り、ビールやワインなどほかの飲料に興味が向かっていることも理由だ。
このような状況下、日本酒に関わるすべての業者は厳しい利益で日本酒の今を支えている。
彼は、米農家、酒販売店、醸造会社、流通、すべてが適切に利益をとれるように、決して安売りはしない。
しかし、消費者から納得をしてもらえるような商品を造る。
もちろん、決して簡単なことではない。
しかし、そうすることによって、関係する人が皆幸せになれる形を目指したいし、
そうすることで事業が次の世代へとつながることにも大きな助けになると語る。
〇米を磨かず、技を磨く
近代の酒造りは大吟醸など、米を磨き、綺麗な味わいのお酒が増えた。
確かにそれはとてもおいしい。
しかし、その分、沢山のお米を磨き、酒造りに使用しない部分も増えていることを意味する。
彼はお米を極力磨かずに、ロスを減らす。
その上で、おいしいお酒を作る可能性を追求すると決めた。
現在、新規で日本酒蔵の酒造ライセンス入手は様々な規制がありとても難しい。
稲とアガベが持つライセンスは 輸出向けに限った清酒製造、並びに国内向けその他醸造酒の免許である。
彼は従来にない着想で、様々なかたちのSAKEやどぶろくを開発する。
基本のベースは麹を使った酒である。彼の酒造りの技術は、ここに至るまでのキャリアで多くの基礎を持っている。
そこに、アガベシロップやホップやリンゴやブドウ、などを醸造の過程で投入し一緒に造り上げることで、
従来にはまったく存在しなかった新しい酒の可能性を表現することに成功した。
彼らはこれをCraft Sakeと呼び、新しいジャンルを作り出した。
また彼は使用する米を秋田でつくられた無農薬自然栽培米のみとしている。
無農薬米は育成に大変な手間を必要とするが、自然に優しく、
そして自然栽培でつくられたお酒は、とても力強さを感じると彼は言う。
当初妻とたった二人で始めた事業であったが、彼の熱意が仲間を呼び、
今稲とアガベは様々な仲間がメンバーに加わり、どんどんおいしいお酒、新しいことにチャレンジをしている。
もう一つ。稲とアガベが作るSAKEは、シンプルに本当においしい。
そして、楽しい。従来の酒ファンもうなるほどの味だ。
そして新しい酒ファンをも捕まえる魅力あるお酒だ。
現状、国内の需要に生産がおいついていない為、オランダを除き外には出していないが、
海外からの問い合わせはやまないという
もし彼らの酒を目にしたら、是非トライをしてほしい。
稲とアガベの挑戦、岡住のパッション、日本のSAKEの新しい形を体験することができます。
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Ine to Agave - Kijoshu 720ml
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